「だめよ~だめだめ」じゃあ通じないって話
集団的自衛権の閣議決定について、反対する人と賛成する人がどちらも過剰反応しています。
反対側はこんな感じ
集団的自衛権:首相官邸前で抗議デモ 数千人が参加 - 毎日新聞
賛成側は大体ネット上で反対側を笑ってる感じですね。
反対側は「手続きに反対」という方と「集団的自衛権自体反対」という方がいらっしゃって、前者に関しては申し訳ないですが触れないです。
で、後者と賛成側というのは集団的自衛権自体の話なのでこちらだけ。
賛成側の意見としては、
-反対する理由がない
-アメリカの影響力の低下
-中国の南沙諸島などへの行動
-北朝鮮情勢
ぐらいがあげられるだろうか。
反対側の意見としては、
-個別的自衛権でどうにかなる
-徴兵制になる
-解釈でなんでもありになる
という感じだろう。
賛成派としては中国(北朝鮮)が怖いので、事前に手を打っておきたい。反対派としては政府が解釈で憲法を骨抜きにする(集団的自衛権の名の下に自衛隊派兵が常態化する)のが怖い。
というところがあるのかなぁと思う。
ここで議論をするためには、中国や北朝鮮の情勢・恐怖と政府が集団的自衛権を解釈の解釈で関係ない国への派兵などにつなげるという恐怖との間で討論となるべきポイントを決めないといけない。
ところが、どちらも自分が怖いと思うシナリオを語るのみで相手の恐怖に対してなにもケアしない。それじゃポイントが合わさることがなく、議論にならない。
賛成派は時の政府が暴走しない(もしくはそのリスクを踏まえたうえでも中国や北朝鮮に対して安全を担保するために集団的自衛権が必要である)という話をし、反対側も同じく議論をしなくてはならないのだと思う。
特に知識人と言われる方々は「だめよ~だめだめ」と言っても意味がないことをわかってらっしゃるはずなので、逃げずに発言していただきたいなぁと思うわけです。