野次とセクハラは違うんじゃね?

東京都議会でセクハラ野次を飛ばしたということでいろいろ揉めてる。

で、揉めてるベクトルがまちまちでなんかもやっとしているのが個人的な意見だったりする。

 

セクハラ野次を飛ばした議員を特定せよ マスコミが取るべき3つの方法 | 水島 宏明

 

上の記事のように「セクハラ発言」に対して怒っている人と、「野次自体」について怒っている人がいる。

また、セクハラについても、「結婚しろよ」という内容と「産めないのか」という発言があったことになっており、後者に対しての擁護(後述するが、発言の有無が不明)は皆無としても、前者に対しては擁護というか一歩引く人がいる。まぁ、それはとりあえずおいておいて、セクハラ発言と野次は分けた方が良いのではないかと思う。

 

というのは、ちょっとレベルが違うと思うから。

セクハラ発言に関しては、結婚しろよに関してはただのセクハラ発言ではあるが、言われた本人が結婚できない事情がある場合(例えば、発言を受けた人が同性愛者でパートナーがいても同性婚は日本では認められていない)、マイノリティに対する侮辱となる。ただ、そうでない場合は男女ともに適齢期であれば言われる発言であり、そこまで重い話ではない。これに目くじら立てて怒る人は相当の善人であり、結婚した方がよいという常識・倫理を持ち合わせている人なのだろう。ただ、前述の同性愛者であったり、結婚に対するハードルが高い方にとっては邪魔でしかない。個人的にはそこまで首を突っ込むべきではないと思う。

 しかし、「産めるのか」という発言に対しては生物としての能力に対する侮蔑であり、人としての存在を否定しているように感じるので問題の程度として重いと思う。

この2つの発言においては侮辱する意図の有無にかかわらず結果的にそう受け取られかねない。

注意や勧告ではなく、罰則を与えるのが妥当というのはわかる。

 

で、野次について。評価をするつもりはないけれど、内容によって適切なツッコミである可能性もあるし、議長が反論などを認めなかった場合、異論がある議員の対応手段がなくなる。

となると野次の内容を評価するということも考えうるけれど、そんなことに割いている時間はない。であれば、野次については注意喚起程度で済ますのが良いと思う。

 

そして、今回を照らしてみると、野次自体に対して罰則を与えるほどなのか。人権侵害になりかねない発言を注意喚起で済ますのか。正直どっちを選択しても違和感がある。であれば、それぞれで検討・対応すべきじゃないの?というのが私の意見だ。

 

あと、ニュース映像を見ても「産めないのか」という発言は音声として出てこない。この発言がねつ造だとすると、みんなの党の騒ぎ方に問題が出てくると思うのだが…

結婚云々では女性議員自身苦笑しているのは映像でわかるので、本丸はこの発言だと思うのだけどね。